チケットノルマについて
チケットノルマって?
ダンススクールが発表会を開催したり、ミュージカルスクールが公演を行うなどの際、出演者にチケットの買取(いわゆるチケットノルマ)がお願いされることがあります。
通常、市民会館などステージをかりてイベントを行う場合には、ステージおよび楽屋等のレンタル料、出入りのステージ業者、音響業者、照明業者さんへの料金、臨時スタッフ費用などかなりの費用が掛かります。これらの費用を主催者のスクールなどが丸抱えすることは現実的に難しいので、出演者(生徒さん)に協力費用として、チケットの買取を依頼することは現在一般的に行われています。
チケットノルマは実際どれぐらい?
開催ステージの規模などにより、料金はまちまちになります。大雑把には開催にかかる諸経費を出演者数で割ると目安になるでしょうか。
実際には、チケット10枚~20枚程度が多いようです。5枚だと、家族関係で普通に使うので楽ですね。
市民会館などでは、チケットを徴収するかどうかでレンタル料金が変わる場合があるため、入場チケット制を取らない場合もあります。
この場合は、チケットノルマではなく、「イベント開催協力費」、「イベント特別レッスン料」などの名目で、別途協力費用を徴収する場合があります。
このほか、ステージ用の衣装代もかかると思いますので、ダンスや演技などを習われる方は、発表会ごとに1万~数万円はかかると考えておけば良いかと思います。
話がそれますが、商業ベースの子供演劇公演などでは、一般公募などでできるだけ子供出演者を多くして、「利」を乗せるという手法は古くから行われています。子供1人に出演につきその親族だけで両親、祖母と5~6人のお客様がほぼ確実に付くわけですから、子供を対象としていることが重要となります。
この際、あまりに露骨な数合わせだと次回公演での集客が芳しくないため、脇役の出演者にもある程度平等に活躍の場(セリフなど)を作ることが脚本上のミソにもなります。ここは裏話的な話ですが。